15年前のキミへ


キミが世界に面白さを見付けて15年の時が流れたよ。
キミが“キミ”と呼ばれる事に一種の恐怖を覺える事は重々承知だけれど、それとは別の特別な意味を持つ樣になるから許してくれぃ。決して疎外している譯じゃないからさ。

15年後から傳えたいこと。
・“變わらないモノ”は自分しかないよ
・時間が有限になるよ
・世界は怖いモノではなくなるよ
・眞實はキミが思う程綺麗じゃないよ
・15年後も世界は面白いで飽和しているよ
・“面白い”とさよなら出來ずに“普通”になれないのはキミの所爲だよ
・それでも“普通”は不必要だよ

この先へ進む上で
・他人の背中を見ない/追わないで、キミが面白いと意味付けしたモノだけを夢中で觀察し續けること
・自分でよ~く考えること
・“怖い”を我慢すること, 但し耐え切れないときは一目散に逃げること
・自分の世界を保ち續けること
4つの勇氣があれば樂しく過ごせるよ。

變わるとは云ったけど、15年經っても洗濯機/室外機/CDは變わらず廻り、エスカレーターは變わらず動き續けるし、變わると云っても制限無く髙い處を步けたり、自由にもなるよ。

1番變わらないモノは自分だけど、1番變わるモノも自分。變わって仕舞った結果“普通”を望む自分になりかけて、でも“普通”になんてなれる譯がないのはキミが1番知っている筈。望んだ結果、唯一變わらない筈のモノ迄欠けて仕舞った...。
だからこれからも、今迄もキミが必要なんだよ。世界の“面白い”で“怖い”を消す爲に。“皆”と謂うバイパスから現道へ退出する方向指示器を点滅させる電力――勇氣を賄う爲に。

さぁ今日はエスカレーターに乗りに行く?公園で塀の上を步く?バローの室外機を見る?
一緒に紡いで往こう!!